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「ってか、二人は何をしていたのさ?」
アレンがデウスエクスマキナから降りて、尋ねた。
憮然とした様子でデイジーが答えた。
「シャーロックが『俺のハンマーの力を見せてやる!』なんて云ってきて、どっちが遠くにデウスエクスマキナを飛ばせるか勝負仕掛けてきたんだ。」
「なーる…。言い出しっぺが逃げるのはよくないよねぇ。現に被害者が出た訳だし。ねぇ?シオと、えぇっと…。」
アレンが名前を云えないのを見て少年は慌てて答えた。
「っ、ラウルッ!…ラウル…クラウスター。」
どうにもぎこちないラウルの自己紹介にシオは首を傾げた。
アレンもそれを察したらしく、一瞬目を細めたが、すぐに話を続けた。
「そぅ、ラウル君。あぁ、オレはアレンで、そっちがシオ、君のデウスエクスマキナを吹っ飛ばしたのはデイジーで、あの全ての元凶がシャーロックね。」
シャーロックはそっぽを向いて口笛を吹いている。
「まぁ、因果応報ってね♪」
アレンが指を鳴らすとデウスエクスマキナから四肢が突出し、シャーロックに跳び蹴りを仕掛けてきた。
「どわっちゃ!」
シャーロックはハンマーを放り出して寸での所でかわす。
デウスエクスマキナは仁王立ちになり、拳を構えた。
「な、何すんだ!アレン!」
「お仕置き&遊び♪設定弄っただけさ、『デイジーみたいな感じでシャーロックを集中攻撃』ってね!」
「お、お前、これ、罰ゲームの域こえ…」
シャーロックが言い終わる前にデウスエクスマキナが拳を繰り出す。
「てぇじゃねぇかぁあぁあぁ…」
シャーロックはデウスエクスマキナに追われながらスタコラ逃げ出した。
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