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しばらくリクとエリスはシェリルの戦いぶりに見入っていたが、そこに素っ頓狂な悲鳴を上げてシャーロックが転がり込む。
「ヘ、へ~ルプミィ~!!」
シャーロックは自分がどこに向かっているか判断出来ていないらしく、逃げる軌道が滅茶苦茶だ。
周りの生徒をどかしながらフラフラと蛇行し、やがてシェリルに行き当たる。
デウスエクスマキナに追われるシャーロックを見つけたシェリルはデウスエクスマキナを停止させ、素早く身を切り返す。
「屈んで!」
突然命令されシャーロックは屈もうとするが、勢い余って前のめりに倒れ込む。
シェリルは一気に距離詰め、跳んでシャーロックの背中に乗り、さらに跳ぶ。
瞬時にデウスエクスマキナに近付いたシェリルは軽くレイピアの切っ先で顔を小突いた。
途端にデウスエクスマキナは立ち止まり、そのまま地面を殴り始める。
ただ単調に殴っているのはでなく、蹴りや手刀、時たま魔法を交えて地面を完全に敵だと認識し、戦っている。
「ふひぃっ、ヒィ…助かった…。」
へたり込んだシャーロックは脱力した。
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