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「デウスエクスマキナは鍛錬の為、意志一つで自由にその力を変える。使用者の感情次第で、あらゆる状況を作り上げる。使用者を極端な強者に見せる事も、使用者の本質を見抜かれないように立ち振る舞う事も可能なわけだ。」
「だから、御都合主義ってわけね…。」
サリアはリカルドにパソコンの主導権を委ねている。リカルドは作業を続けている。
「だが、実に気に入らない、気に入らないな。安易なハッピーエンドは許されない。秘密は暴かれる結末があるから、存在できるのだ。」
リカルドがキーボードから手を離した。
「っ!!リカルド、これは…。」
画面にはデウスエクスマキナの情報が映っている。そのレベルは「Expert」に設定されていた。
「俺はな、エウリビデスよりソフォクレスが好きなんだ。」
再び椅子に腰掛けた。
「宿命を負っているなら…逃げられないくらいもがき苦しむのが…人の在るべき姿だろう?」
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