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「っ!!」
先に気配を察したのはシオだった。
杖を構え、ストライクブレスを放つ。
デウスエクスマキナはチャージインパクトで相殺し、
シオの前に立った。
「縮地?!」
シオは対応する前に銀色の豪腕に弾き飛ばされた。
縮地は日本武術に見られる長い「間」をより少ない歩数で移動する体さばきだ。極めればそれこそ瞬間移動にも見えてくる。
デウスエクスマキナはそれを易々とやってのけた。
「シオッ?!」
ラウルとデイジーはシオがデウスエクスマキナに殴り飛ばされた後に振り返った。
二人が状況を把握する瞬きは、次の手をデウスエクスマキナが考えるのには充分だった。
手前にいたラウルに右の拳をぶつけようとする。
だが、拳が当たる前にラウルは別の凄まじい力で後ろに引っ張られた。
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