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ラウルはへたり込んでしばし呆然とデイジーとデウスエクスマキナの戦いを見ていたが、デイジーが倒されたのを見て我に返った。
「アッ…アンコネクテッド!」
ラウルは相手が自分のデウスエクスマキナだと直感し、接続解除のコードを叫んだ。
それでも、デウスエクスマキナは魔法を放つ構えを解かない。
(リモートコントロールされている?!)
デウスエクスマキナはためらい無く溜めた電気で雷電系魔法「サンダーバード」を放つ。
鋭角を持った雷の矢がラウルを襲う。
ラウルはプレートを出して空間系魔法「クリアシェル」で結界を張ってサンダーバードを弾き、チャージインパクトでデウスエクスマキナを退かせ、自身も退いた。
ラウルは肩で息をしながら、デウスエクスマキナを見つめた。
チャージインパクトは毛ほども効いていない。ゆっくり構え、右手の中指でラウルを挑発した。
ラウルはこの時点で悟っていた。自身をこの状況に追い詰めてた存在を、自分に何をさせたいのかと。
全てわかっていた。
自分がどうすべきかと。
プレートを拳が震えるくらい力強く握り締めた。
このまま割れてしまえばいい。
そう思いながらも、ラウルはプレートを構えた。
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