5.イン・フィーリングス

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遅れながらも、異変はリク達にも伝わっていた。 「シオ、デイジー!!」 リクがシャーロックとシオの元へ、エリスはアレンとデイジーの元へ駆け寄った。 シェリルはその場でただ立ち止まり、淡々と事態を見ていた。 デイジーは気絶していたが、シオは咄嗟に魔力を高めて身を守ったため、軽傷で済んだ。 「何があったんだ?!あれの設定はターミネーターなのかっ?!」 「んなわきゃねーだろ!」 混乱のあまり頓狂な事を言い出すシャーロックを一喝するリク。 リクに助け起こされたシオはペッと仄かに赤い唾を吐いた。 「レベルが…エキスパート辺りに設定されている…。小隊長クラスの戦闘魔術師の実力だ…。」 「っ!!なんでそんなっ…!!」 「リモートコントロールで、設定されたんだ、きっと。やったのは…。」 リクも犯人の正体を悟った。 デウスマキナを管理していて、尚且つ今現在この場を仕切っている存在。 「生徒会がやったのか?!なんでだよっ!!」 シオは眉間に皺を寄せてデウスエクスマキナを睨み付けた。 「知らない。ただ云えるのは、今のアレには、普通の一年生は勝てない。」 吐き捨てられた現実をリクは噛み締めた。
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