5.イン・フィーリングス

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シャーロックはシオの姿に一種の違和感を感じた。先程のラウルの時とシオの様子が違う。 両目はリクに向けられていない。 視線が、固体として見えそうなくらい、定まっている。 その先は、恐らく自分を吹き飛ばしたデウスエクスマキナだろう。 それは、シャーロックにもわかった。 正確にはそれしか無いからだ。 シオはデウスエクスマキナしか見ていない、ラウルを度外視している。 シオは、独りだった。 リクはそんなシオに少しばかりの歯がゆさを感じた。
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