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無論、そのリンクは使用者の意志、またはリモートコントロールしている中央制御室からでなければ切ることは出来ない。
「魔力を消す魔法…、アブラカタブラか?」
「見た目は蒼穹系だったわ、風でデウスエクスマキナを吹き飛ばした感じ。第一アブラカタブラなら、コアの魔力ごと消えるはずよ。それに…」
「何だ?」
「消滅させた、というより…中和させた…みたいな…。」
「中和、か…。」
リカルドは道場内の映像のログを呼び出した。
「使用したのは、こいつ…。」
藍色の髪、空色の瞳。背は聊か小柄で、童顔。手には途中で枝分かれし、先端で鎌の形状を作るように束ねられた杖を持っている、少年。
シオ・クォールを、確かにリカルドは目に焼き付けた。
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