6.ダンジョンプレイ【ハイド・アンド・シーク】

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「1-Bの皆さん、準備が整いました。第三特別演習場にお入りください。」 タイミング良くアナウンスが流れ、1-Bの集まりが一斉に、開かれたドアに流れていく。 「あっ、ホラ、行くよ!」 エリスに諭され、一行は歩き出す。 特別演習場はドアを開けるとすぐに下に続く階段があり、降りると一つのドアと壁に三つの通路が開けられた広間に出た。 それぞれの側にはPDAが入ったカゴを持った係が立っている。 「そのドアや三つの通路の先にあるドアは全て同じ部屋に続いています。左から東西南北になっています。十人に分かれて、それぞれのドアから、係からPDAを貰って入ってください。詳細は中でまた連絡します。」 アナウンス通りに、1-Bは別れていった。 流れが無秩序だったのでシオ達は気付けばバラバラになっていた。 腕にベルトが付いているPDAを装着し、シオは三つ目の通路を進んだ。しばらく歩くと、「SOUTH」と刻まれた札が付いたドアに行き着いた。 シオはざわめくクラスメートの中で一番先にドアノブに手をかけた。 そこに、知った顔はいない。
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