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他方では、リクとアレンは東ゲートから、エリス、デイジー、シェリルは北ゲートから、シャーロックとラウルは西ゲートから入っていた。
「どーするさ、リク?」
「ンなこと云われても…。」
リクはPDAを見ながら頭を書いた。地図は迷宮の構造を詳細に映し出してはいるが、実際に歩いてみると地図があっても迷いそうだ。
「この点滅している青いマーカーが味方、だろ?」
「だね。まぁみんなバラバラで味方って云えないけどねー。」
アレンは革靴の爪先で壁でつつく。
「相手は連携取れてるから数は当てにならないな。」
「それでもやるっきゃねぇだろ。」
リクはフンと鼻息を鳴らして握っている鳳嘴を突き出した。
アレンは頭を振る。
「勝たなくてもいいんだよ?あくまで親睦を深める行事らしいし、さ。」
「それでも、やるんだよ。」
リクは勇み足だって迷宮の奥に進んだ。足を高々と上げる様はさながら月を歩く宇宙飛行士だ。
アレンは微笑みながら、静かにため息をついた。
「そこ、行き止まりだよ。」
無視したフリをしてリクは真っ直ぐ進んだ。
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