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同時刻、中央制御室。
いつものように生徒会がパソコンを前に作業しているが、昨日の演習時より速く光の輪が行き来している。
「もうじき1-Bのダンジョンプレイだ、記録を開始しろ。」
「了解。」
「5 in 2の四人は待機しているな?」
リカルドはマグカップの中のコーヒーを啜った。
「えぇ、準備万端よ。でも、リカルド…。」
サリアが遠慮がちにリカルドを見やった。
「なんだ?」
「ダンジョンプレイは上級生は五人一組でやるのが恒例よ?アルフレッドが抜けていても四人で充分だけど…。あなたがそういう通例守らないのは珍しいわね。」
「あぁ…一応五人目は見つけてある。序盤に出さないだけだ。時間内に入れれば問題ないだろ?」
リカルドはコーヒーを飲み干した。
サリアは怪訝そうにリカルドを見やる。
「誰を入れたの?」
「それは…秘密だ。一応サプライズだからな。我々が退屈しないための趣向さ。まぁ、楽しみにしていてくれ。」
中央制御室にブザーが鳴り響く。ダンジョンプレイ開始の合図だ。
「さぁ、Hide & Seekと行こうか。」
リカルドは胸の内の鼓動が早くなるのを感じた。
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