6.ダンジョンプレイ【ハイド・アンド・シーク】

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シオは砂埃の中に飛び出し、杖を構える。 「ストライクブレス!」 砂埃を巻き込んで、烈風が女を狙う。 「くっだらねぇ!」 女は音叉で床を引っ掛け、キラーチューンを起こして、ストライクブレスを叩き壊す。けたたましい音が鳴り響く。 (チャージインパクトとは違う…。あんなモーションは要らない…。) 脳内で分析しながらシオは駆ける。 魔力を周囲の大気に広げ、空気を練り上げる。 「ナックルブロウ!」 シオの背後から、杖の示す方向に砲弾の形状を持つ空気の弾が放たれる。 「イケねぇよっ、ンなのじゃなぁっ!!」 女はキラーチューンで叩き壊すと、逆にシオに接近した。 シオは杖を振るって踏み込む。 音叉が杖とぶつかり合い、音叉が震えた。 そのまま押し合いに持ち込もうとするシオだが、女は不適に笑う。 「組みつきゃいいと思ってんの?」 女は右手を離して音叉を思いっ切り叩いた。
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