6.ダンジョンプレイ【ハイド・アンド・シーク】

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抜刀を確認したアレンが星目に接近して、口に右腕を警棒ごと突っ込んだ。 リクは抜いた刀を逆手に持って、一気に振り下ろし、×目の頭を突き刺す。×目が頭を跳ね上げる前に刀を引き抜き、頭を蹴り上げた。 「エレクトリックキャタピラー!」 その瞬間アレンの右腕、正確には警棒に収束した魔力から発生した高圧電流がシャンディラの全身を駆け巡る。 シャンディラは金切り声を上げて倒れ伏した。 踵を返したルーカは表情を変えずに倒れたシャンディラを見た。 「ただの蟻じゃ無いようだな。」 「アンタ知ってるか?蟻だって羽があるし、飛べるんだぜ?」 リクは鳳嘴を、アレンは二本の警棒を構えた。 「だが、鷹の空には届かない。」 ルーカは指を鳴らすと、シャンディラは起き上がり、ルーカの元まで一つの胴体を器用に引き摺って移動した。 再びシャンディラは二頭の鎌首をもたげて舌を出した。 「やっといつものリクに戻った。」 アレンは微笑みながら警棒を引っ込めた。 リクは鳳嘴を構えて意識を集中する。
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