6.ダンジョンプレイ【ハイド・アンド・シーク】

33/64
前へ
/913ページ
次へ
「煙吐いてるだけじゃ勝てないッスよ!」 シャーロックの二度目の打撃をかわし、リーシェンは後ろから来たクラスメイトを煙を吐いて牽制した。 そしてなお迫るシャーロックにリーシェンは煙を吐きかける。 「ぶわっ!」 視界を覆われたシャーロックは手で払うが、煙はしつこく付きまとう。 「あぁ~クソッ!」 シャーロックはハンマーを大きく薙ぎ払った。 「ハイパースウェル!」 ハンマーから衝撃波が放たれ、リーシェンが立っている空間を大きく揺らした。 「なにぃ!」 余りに強力な衝撃波にリーシェンは飛ばされまいと思わず強く踏みしめた。 後ろのクラスメイト達も思わず頭を下げて衝撃波をやり過ごした。 衝撃波は突風の如く漂う煙ごと辺りの空気を浚っていった。 「さぁてはて…どうしたもんかね…。」 乱れた前髪を直しながら立ち尽くすリーシェンに挟み撃ちしようと窺う九人の一年生。
/913ページ

最初のコメントを投稿しよう!

863人が本棚に入れています
本棚に追加