6.ダンジョンプレイ【ハイド・アンド・シーク】

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「チェックメイトですよぉ、センパイ。」 シャーロックはニタニタと笑みを浮かべる。 周囲の煙はすっかり晴れ、リーシェンは完全に無防備になった。 リーシェンは何か謀るような顔でキセルを吸った。 「たった一人で正面守れるのかぃ?」 煙を吐いたリーシェンの目つきを鋭い。 「シャーロック一人じゃないさ!」 後ろの男子が一人叫んだ瞬間、リーシェンの周りを幾枚の発光するプレートが囲んだ。 「っ、こいつは…。」 シャーロックが少し左に寄ると、そこにはウィル・オブ・ウィルを展開するラウルがいた。 口を真一文字に引き結び、キッとリーシェンを睨み付ける。 「さぁてはて…虎の子と遭遇かぁ…。」 リーシェンはほくそ笑みながら、両手を高々と掲げて見せた。
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