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耐えかねたシャーロックが「やめろよ!」と叫ぶが、キセルを吸い、煙を吐きながらリーシェンは舌を回し続ける。
「皆の力ぁ?!ハッ、ここまで来た全ても兄貴に助けてもらってんだろうが!お前の存在なんざ影すら見せちゃいねぇ!」
リーシェンは満面の笑み貼り付けた表情で、噛みしめるように云った。
「上等のラベルを貼ってもらった空き瓶風情が、一丁前のクチきくんじゃねぇ。」
「グァァァァァァァ!!!!」
激昂したラウルが絶叫してウィル・オブ・ウィルにカタストロフィカノンを発射させた。
「そっちで来るかねっ!」
リーシェンは笑みを保ちながら、キセルを力強く吹いた。
キセルから一気に出て来た煙が質量を持ち、芋虫のように膨れてカタストロフィカノン発射より早くリーシェンを取り囲んだ。
「クラウディマフラー!」
カタストロフィカノンが取り囲んだクラウディマフラーにぶつかり、爆発した瞬間、クラウディマフラーは霧散し、あっという間にその場を埋め尽くした。
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