6.ダンジョンプレイ【ハイド・アンド・シーク】

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リーシェンは背中を見せたシャーロックを跡を付いていく。 「さぁてはて…一人か二人残しておくべきだったねぇ。」 大雑把な道筋はわかるものの、それでも地図が無い不便さに舌打ちすると、マイクフォンに通信が入る。 『リーシェンか?そちらはどうなっている?』 平坦な口調、語りかけてきたのはルーカだ。 「上首尾!上首尾!今逃げた二人を一周ルートでトレースしてるよ。」 『レベッカが足止めされている。アイツの分も片付けてくれ。』 「あぃ?また手間な…。」 『例の中和魔法使いにぶつかったらしい。アレを押さえてくれるのは有り難いが、釘付けにされては役に立たん。』 リーシェンはため息をついた。 「辛辣だねぇ…。そちらは?」 『もうじきアッシュと合流する。まぁ手筈通りに事は進んでいる。』 「ソイツは結構。んじゃ、後にな。」 リーシェンは通信を切り、キセルを吸った。 「さぁてはて…。」 追尾の歩調が、速くなった。
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