6.ダンジョンプレイ【ハイド・アンド・シーク】

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北ゲートから入ったエリス、デイジー、シェリルは中央の広間の近くにまで来ていた。 一緒に北ゲートから入ったクラスメイトは半分近くが脱落している。今現在も東のクラスメイトが減らされていた。 「早く、早く、早く…!」 エリスは親指の爪を噛みながらPDAを睨み付けた。 先程から何度も仲間に連絡を取ろうと試みるが交戦中、あるいは逃亡中が殆どで中々芳しくいかない。 「エリス、これで四人やられた。」 デイジーがPDAを見ながら苦々しい顔をする。 カウントは残り24。 開始三十分で半分近く減っている。 「やっぱり…反撃なんてしないほうが…。いいんじゃないかな?」 レイピアを片手にシェリルが遠慮がちに話しかけると、エリスが血走ったガンを飛ばす。 「あぁ?!ここまでコケにされて引き下がれるわけ無いでしょうが!」 その鬼気迫る形相にビクッとするシェリル。 デイジーが肩を軽く叩く。 「このモードのエリスはどうしようもないから、うん。」 シェリルとデイジーは深々とため息を漏らし、エリスは壁を白い鉄扇で殴って再度通信を飛ばした。
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