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北ゲートから入ったエリス、デイジー、シェリルは中央の広間の近くにまで来ていた。
一緒に北ゲートから入ったクラスメイトは半分近くが脱落している。今現在も東のクラスメイトが減らされていた。
「早く、早く、早く…!」
エリスは親指の爪を噛みながらPDAを睨み付けた。
先程から何度も仲間に連絡を取ろうと試みるが交戦中、あるいは逃亡中が殆どで中々芳しくいかない。
「エリス、これで四人やられた。」
デイジーがPDAを見ながら苦々しい顔をする。
カウントは残り24。
開始三十分で半分近く減っている。
「やっぱり…反撃なんてしないほうが…。いいんじゃないかな?」
レイピアを片手にシェリルが遠慮がちに話しかけると、エリスが血走ったガンを飛ばす。
「あぁ?!ここまでコケにされて引き下がれるわけ無いでしょうが!」
その鬼気迫る形相にビクッとするシェリル。
デイジーが肩を軽く叩く。
「このモードのエリスはどうしようもないから、うん。」
シェリルとデイジーは深々とため息を漏らし、エリスは壁を白い鉄扇で殴って再度通信を飛ばした。
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