6.ダンジョンプレイ【ハイド・アンド・シーク】

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「…大声を出せば位置が知られる事くらいわかるだろう。」 うんざりした口調で大男が姿を現した。そしてゆっくりと名乗る。 「5 in 2が一人、アッシュ・ウィングスだ。さっさと広間に行きたいんだけどな、抗うなら早くしてくれ。」 尊大な発言にエリスは額に青筋をたてた。 同時に何かが頭の中で切れとんだ。 「あぁ…?娑婆憎が舐めてんじゃ無いわよ…。」 エリスはユラリと両手に鉄扇を持って仁王立ちになった。 それを見たシェリルは戸惑うが、デイジーは目配せして合図した。 シェリルはその意味を理解したが、足が進むのを拒むように震えた。 だが、エリスやデイジーの目は本気だ。 シェリルは息を吸って気を鎮めると、コクリと顎を引いた。
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