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エリスは蝋色漆をヒラヒラさせながらウィンクしてみせる。
「モチロン、やられたらきっちりやり返すのが流儀ですから♪」
「…いい心掛けだ。」
「光栄ですわ♪」
満面の笑みのエリスの隣でデイジーは拳をさすっている。
「大丈夫?」
シェリルが心配そうに声を掛ける。
「アイツの両腕、多分全部鎧になっている。生身だと思って殴ったらチョット…。」
デイジーは拳にまた力を込める。
それを見たシェリルはレイピアを構え、アッシュを見やった。
「なぁ、シェリル。」
「何?」
「次は、手を抜くな。」
レイピアの刀身が僅かに揺れた。
しかし、シェリルの鮮やかな緑色の瞳は揺れなかった。
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