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「なにぃっ…!!」
その巨体と質量のせいで激しい衝撃とダメージがアッシュを突き抜ける。
「リバティアバターだと…。いつ仕掛けた…。」
まだ自分の体を縛り上げる頭の無いアバターを睨み付ける。
リバティアバターは相手の視覚のみならず、触覚、聴覚にも影響を及ぼす。相手しか見えない分身を作り出す魔法だ。
「リバティアバターの発動条件は相手の神経系に魔力を侵入させる事…。それは相手の神経にこちらの存在を感じさせれば出来る事だから…。」
「目を合わせた一瞬でやってみせたのか…!」
アッシュは意識を覚醒してアバターを破った。割れた壁の破片を落としながら仁王立ちになる。
「…でもグロかったな…。」
デイジーが呟くと、シェリルは苦笑いを零す。
「…私もそう思う。」
優しく解けたような笑顔にデイジーも微笑みで返す。
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