6.ダンジョンプレイ【ハイド・アンド・シーク】

60/64
前へ
/913ページ
次へ
「ゴーレムクランチ。」 床が割れる音が起こり、エリス達を岩の腕が取り囲む。 「任せろっ!」 バーニンブラットで強化した四肢でデイジーが次々と岩を粉砕する。 「…朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり、とも云う。」 デイジーが岩を砕き、散らす最中、ゆっくりアッシュは歩を進める。 「ダンジョンプレイで一年生が敗北は一種の道理だ…それを知った事は寧ろ貴ぶべきだ。」 岩の腕は粗方砕いたが、散らばった礫がエリス達に引き寄せられるように接近する。 「だが…それに逆らおうと抗うのもまた道理だ。」 「くっ!」 エリスが重力操作で礫を黙らせる。 「その意を見せるなら…こちらも相応の姿勢で臨むべきである。」 エリスが作り出す重力の壁が振り下ろされる前にシェリルが飛び出し、アッシュに接近する。
/913ページ

最初のコメントを投稿しよう!

863人が本棚に入れています
本棚に追加