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「シェリル!」
シェリルが雷撃を受けたのを見て、デイジーはアッシュに飛びかかった。
アッシュは身を反らしてかわすと、デイジーを無視し、
縮地でエリスの前に立った。
「なっ、」
エリスが対応する前に黒い拳が腹に食い込む。
「グッ…。」
鈍い痛みに意識を浚われないようにエリスは唇を噛み締め、白露で斥力波をぶつけようとする。
アッシュはそれを読んでいたのか、さらに縮地でエリスの後方、迷宮中央の広間に続く曲がり角に立つ。
「ふむ…。約三分のロス…。中々にやってくれたな。」
アッシュは両腕を展開し、肩を軽くすくめた。
「餞別だ。受け取りたまえ。」
アッシュのブレザーの両腕を突き破り、数十のレッドテールが放たれた。
「ブラッディーアネモネ。」
乱気流のような不規則な前進で、赤い閃光達が明確な敵意を持ってエリス達に襲い掛かる。
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