6.ダンジョンプレイ【ハイド・アンド・シーク】

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「シェリル!」 シェリルが雷撃を受けたのを見て、デイジーはアッシュに飛びかかった。 アッシュは身を反らしてかわすと、デイジーを無視し、 縮地でエリスの前に立った。 「なっ、」 エリスが対応する前に黒い拳が腹に食い込む。 「グッ…。」 鈍い痛みに意識を浚われないようにエリスは唇を噛み締め、白露で斥力波をぶつけようとする。 アッシュはそれを読んでいたのか、さらに縮地でエリスの後方、迷宮中央の広間に続く曲がり角に立つ。 「ふむ…。約三分のロス…。中々にやってくれたな。」 アッシュは両腕を展開し、肩を軽くすくめた。 「餞別だ。受け取りたまえ。」 アッシュのブレザーの両腕を突き破り、数十のレッドテールが放たれた。 「ブラッディーアネモネ。」 乱気流のような不規則な前進で、赤い閃光達が明確な敵意を持ってエリス達に襲い掛かる。
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