7.ダンジョンプレイ【オアシス・イン・ザ・デザート】

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北ゲートエリアにて。 「…ゲホッ、ゲホッ…。デイジー…、シェリル!」 エリスは粉塵を払いながら二人を探す。 制服は所々焼け焦げ、埃まみれだ。エリスはブレザーを脱ぎ捨て、ネクタイを緩めた。 頭痛と、乾燥した空気が通った喉の痛みがエリスの意識を疲弊させる。 疲労が思考を掠める。だが、それは少しばかりの優しさを孕んで、エリスの瞼にのしかかった。 エリスの心は一瞬波打ったが、デイジーとシェリルの状況を見て開き直った。 デイジーが背中を震わせて呻いている。 その下には目を見開き、驚愕した表情のシェリルがいた。 「デイジー!」 エリスが駆け寄ってデイジーを俯せに寝かせる。 あの爆風からシェリルを庇ったのだろう。ブレザーの背中部分が黒こげになっている。
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