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数分前、西ゲートエリアと北ゲートエリアの境目にて。
「ハァ、ハァ、ハァ…。」
「ゼハァ、ゼハァ、ゼフェ…オェッ吐きそ…。」
迷宮の、丁度西と北の間の角にあたる袋小路にシャーロックとラウルは隠れていた。
「…どうしよう?」
ラウルは本気で吐きそうなシャーロックから一歩離れた。
「そんな、お前、どうしようもこうしようも…。」
二人はゲートから入って二つ目の曲がり角から北へ向かっていたが、リーシェンは北へ続くルートに例の煙を張り巡らして爆破させていた。
その為二人は脇の小道に追いやられたのだ。
リーシェンは面倒なのか虱潰しに小道を漁ってはいないが、二人が道に出る度に徹底的に攻撃を加えていた。
その繰り返しで、二人に疲労が蓄積する。
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