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ハンマーを回避したリーシェンは躊躇わずにキセルを動かし、
出来なかった。動かない。
「なぬぅ！」
見るとキセルの先端が凍り付いて床と直結している。キセルの先端から出る水蒸気ごと凍結されたのだ。
「すっ、きっ、あっ…」
一度空振りしたハンマーをシャーロックは大きく振り上げ、
「りぃぃぃぃぃ！！！」
ハイパースウェルで、リーシェンを、すっ飛ばした。
リーシェンは砕け散った氷と共に、悲鳴を上げる間も無く床を転がり、壁にぶつかる。
「あがっ…！」
壁に後頭部を打ち付けて、初めてリーシェンは声を上げた。
強力な風圧で煙も、氷も、クンビラも跡形もなく無くなった。
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