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(…見せないな。)
頭の中で青年は呟いた。
青年は結局何も云わず学生証を返し、シェリルの武器を確認した。
「ハイ、オーケーです。んじゃ荷物を係に預けて中央ロビーでクラス確認して教室で待機してくださいねー。」
青年は一気に云うと最後に付け加えた。
「ではよい学校生活を。」
青年は多少の励ましのつもりで云ったがシェリルには皮肉めいて聞こえたらしい。さっきのように微笑まず、無言で会釈して受付を後にした。
青年はもうシェリルを見なかった。
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