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「ん?どうした?」
リクはシオの方を向いた。シオはステージから目を離さない。
「やっぱり…同じ生徒が…いいのか?」
視線はリクに向いてないが、シオの口振りには何か後ろめたいが確かに切実な含みがある。
それをリクに気付かれないかシオは不安だった。
「んー、別に生徒だから、って訳じゃない。」
リクもステージを向いていた。
「俺が嬉しいのは俺とクラスメイトとか、先輩とか…まぁぶっちゃけ監察員でもいいかな、俺と関わりがあって、仲がいい奴と好きなことが出来ることだ。」
シオは一瞬黙った。
だが、自然と次に出す言葉が出てきた。
「…リクはスゴいな。」
シオは心の底から云った。
リクは照れるように笑って返した。
「普通だよ、フツー。」
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