2.エントランス

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「ん?どうした?」 リクはシオの方を向いた。シオはステージから目を離さない。 「やっぱり…同じ生徒が…いいのか?」 視線はリクに向いてないが、シオの口振りには何か後ろめたいが確かに切実な含みがある。 それをリクに気付かれないかシオは不安だった。 「んー、別に生徒だから、って訳じゃない。」 リクもステージを向いていた。 「俺が嬉しいのは俺とクラスメイトとか、先輩とか…まぁぶっちゃけ監察員でもいいかな、俺と関わりがあって、仲がいい奴と好きなことが出来ることだ。」 シオは一瞬黙った。 だが、自然と次に出す言葉が出てきた。 「…リクはスゴいな。」 シオは心の底から云った。 リクは照れるように笑って返した。 「普通だよ、フツー。」
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