4.スタートライン

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「シオは悪かねーぞ…。ともかく、おまえ何してんだよ。入学早々テンション高すぎだろ。」 低くフォローを入れたリクは刺青に注意する。 相手が刺青と知ったアレンはさりげなくリクの背中に隠れていた。まだ外見のインパクトには慣れてないらしい。 刺青はまだ何か探していた。 「いや、それがさ、ほんの、ほんのちょっとの、ほんのナノミクロンの出来心で一年の女子寮に行ったんだよ。」 さっきまでのリクとアレンの会話の思いがけないシンクロに二人は苦笑する。 「…ハードボイルド。」 「だから違うって。」 背中越しのアレンにリクはツッコミを入れる。 刺青が説明を続けた。 「んで、大浴場の脱衣所に早速行ったワケで、んでそこにナイスタイミングで風呂上がりの女の子が…。」 「何カップ?!」 アレンのクエスチョンに刺青は、 「Eカップ!!」 「「グッジョブ!!」」 妙なコンビネーションを披露した。もうアレンの警戒心は解けている。 「あー、もう!話の腰折るな!」 リクが二人を一喝する。
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