4.スタートライン

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「…大丈夫だよね?」 椅子に腰掛けて力無く云うシオ。自分のベッドの下に潜り込んだシャーロックを横目で気にしている。 「一番損してるのお前なのにな~。まぁ、災難だったな、後で何か奢るからよ。」 「じゃあ僕はミートローふぎゃっ!」 シオへの励ましに悪乗りしたアレンをリクが蹴飛ばした後、また三拍子が響く。 「…今のは隣から。」 「あー…みたいだな…。」 シオは椅子から、リクとアレンは部屋の真ん中で並んで、そして追われる身のシャーロックはベッドの下から固唾を飲んでドアを睨んだ。 鬼が出るか蛇がでるか。 向かいで三拍子が響く。
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