4.スタートライン

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「私はエリス・ヒュウガ。君の部屋がこの階って事は同じクラスか、ヨロシクね!」 「シオ・クォール、です…。」 「そんな怖がらなくて大丈夫、私はデイジーよりおしとやかだから…デイジー!もういいって云った。」 エリスはシャーロックに跨ってキャメルクラッチを喰らわせているデイジーを引き離す。 シャーロックは白眼を剥き出しで涎を流して倒れていた。白眼と刺青が混ざり合ってなんとも恐ろしげだが、その顔は心なしか幸せそうだ。 「見られたのは私だし、アンタがいきり立たなくてもいいじゃないー。」 デイジーは不満げに口を尖らせる。 「だって~…、コイツは覗きをした悪い奴…。」 「年頃の娘がそんなカッコで男の巣に飛び込んじゃダメでしょー。私もあれくらいの覗きは平気だから。」 デイジーを引っ張ってエリスはまたシオの部屋に顔を出す。
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