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「次はあなた……?」
怒気を込めた笑みをブリジットは浮かべた。
えくぼの深さが笑みを濁す。
「…どこに行くんだ?」
「…関係無いわ。」
「あるよ。」
「つまんない好奇心で邪魔しないでくれる?」
「そんなんじゃない。」
「じゃあ何?」
「俺は、君のクラスメイトだ。」
けたたましい音が鳴る。
ブリジットが柄杓を床に叩きつけた。
「…何?三流学園モノ気取っているの?『クラスメイト同士喧嘩は止めましょう。』…バカにしないで…!」
「俺は、本気だ。」
柄杓の音には明確な苛立ちが込められている。
威嚇にも等しい。
だがシオは怯まなかった。
「もう一度、訊くよ。どこに行くんだ?」
ブリジットの眉間に、深く深く亀裂が走った。
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