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翌朝九時半、一年生はドアーズルームにごった返していた。
正確には1-Bの面々だ。一年生は全員で二百人近くはいるので、Aから順番に、オリエンテーションが行われるプラント・チュートリアルハウスに転送される予定になっている。
「あー…まだ鼻が痛い…。」
ボストンバックを降ろしてリクは顔を抑えながら呻く。昨日のダメージは思いの外大きかった。
「大丈夫か?」
隣に立っているシオが心配そうに覗き込む反面、もう一人の被害者は意気揚々としていた。
「も~大袈裟にさぁ!大したケガ無かったし、可愛い子だったらしいそれでいいじゃないか♪」
「無意味にタフなんだよお前…。」
リクよりダメージを引きずっていないアレンはエリスの事を聴いてテンションが高い。
彼女の「筋を通す」に期待しているらしい。
「やましい所はホント、シャーロックに似ているな…。」
「男はみんなハードボイルドなのさ、チェリーボーイ!」
「一言多いんだよ!!」
リクな足を踏まれ、アレンは大袈裟に痛がる。
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