22.それでも、僕は

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「ブリジットっ…ダメだ…!」 「…黙ってよもう!どうして…どうしてまだ邪魔するのっ…!」 「…止めなきゃ…君が…壊れてしまいそうだから…!」 焦点が定まらなくともシオはブリジットに視線を投げ掛け続けた。 その視線は、朧気だが熱を帯び、その弱々しさからは想像出来ない程強くブリジットの心に食い付いた。 「何…云ってるのっ…?!」 勝手に疼き出した動揺を抑えつけ、ブリジットは気丈に質す。 「私が望んでいるのよっ…これはっ!私がっ!私がシェリル・ハウルロイドを潰すって!」 「じゃあ何で……。」 諭すようなシオの口振りがブリジットの心の底を擽り、乱す。 「何で…君は泣いているんだっ…?!」 「…っ?!」 思い掛けない指摘に貫かれ、ブリジットは呼吸を握られた感覚を覚えた。 息が詰まり、時間を忘れた肌の上を、熱い雫が通って行く。
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