23.I & YOU

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云っているうちに自分の野暮さに気付いて、頭を振って云うのをやめる。 「まぁ仕方ないさ。」 デイジーは幾分落ち着いた顔をしながら、溜め息をついた。 「あたしもちょっとハリキリ過ぎたかな…。お互いお節介だったな。」 「でもこの先どうなるかわかんないよー?バッドエンドは勘弁願いたい…。」 「今のシェリルならきっと上手くやるよ。」 エリスが優しい調子でフォローした。 「私なんかより、よっぽど強いしね。」 「エリス…。まさかお前…」 「ああ、そんなんじゃないよ!…ちょっとだけ。」 自虐的に笑って、右手でこめかみをコツンと叩いた。 「私みたいな目に遭って欲しく無いし…あの勇気を出せるならさ、絶対報われて欲しいんだ。」 「報われるさ、きっと。」 デイジーがエリスの肩を抱いた。エリスは微笑んで左手を握る。 「信じているよね~…ホント。」 アレンは終始呆れ調子だったが、その顔には温かみがある。 アレンもまた、心の奥底で信じ、祈っていた。 シェリルに幸運があるように、と。 密かに密かに。
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