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「ふ、ふげぁっ!」
シャーロックにジョン・コナーの勇敢さは無かった。裏返った悲鳴を上げてシオの背中でより身を縮こませた。
「なんだ?そんなに怯えて。またなんかやらかしたのか?だったらしゅくせ…。」
「やってません!何もやぁってませんよボカァ!」
シオの背中越しに大声で釈明するシャーロック。シオは耳を閉じて無視した。
「そうか、ならいい。それにあたしが来たのは粛正の為じゃない。」
デイジーはそう云うと気をつけをした。リク、アレン、シオの方に向き直る。
「部屋を荒らしたり、関係無いのに巻き込んだりして…ゴメンナサイ。」
デイジーは絵に描いたような謝罪を披露した。余りに丁寧すぎる謝罪に逆にリクとシオは恐縮する。
「い、いや…。かわせなかった俺らも悪いし…ドアも直ったしなぁ、シオ?」
「う、うん。」
ただ一人、お調子者はつけあがる。
「いやいや、女の子は男に謝る必要は無いさ。僕は後ろの連中と違って紳士だからねぇ、次にシャーロックに君や友達がなんかされたら相談してくれ、力になるよ。君があんな事する事はないんだ、代わりに粛正してやろう。」
「お前…良い奴だな。」
シャーロックと違ってアレンにとってデイジーは守備範囲らしい。
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