5.イン・フィーリングス

6/66
前へ
/913ページ
次へ
アレンの口説きにデイジーは純粋に感銘する。 「なろぉ…俺を踏み台に…。」 「だったら紳士になるんだな。」 懲りないシャーロックを黙らせるリク。 「俺もシャーロックと同じなのか?」 さり気なく連中の中に含められたシオが尋ねると、リクは頭をポンポン叩いた。 「大丈夫、大丈夫。お前はマトモだよ。」 「あっ、エリス!こっちこっち!」 デイジーの呼びかけを見つけてエリスが近付いてきた。 右手でキャリーケースを引き、左手には三つの紙袋を持っている。腰の両側には白と黒の扇を付けている。 「探したよ~デイジー。」 「あっ!キミが噂のエリス・ヒュウガ?!」 アレンはエリスをすっかり気に入ったらしい。 「えぇ、そうよ。アナタは確かシオの部屋にいたアレン君ね、ハイこれお詫びの品!」 素早くアレンに紙袋を渡すと、リクとシオにも渡す。
/913ページ

最初のコメントを投稿しよう!

863人が本棚に入れています
本棚に追加