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「実はあたしNOISEのチーフ、編集長でさぁ!さっきのゴタゴタ調べてたんだよねぇ!」
「あぁ…はぁ…。」
野暮な詮索屋だろうか。リクは一瞬だけ嫌悪感を浮かべる。
それを察したのかヲリエは笑みを崩さずに、
「あぁ、別に根掘り葉掘り訊いたり、勘ぐったりはしないから!」
とフォローする。
「ってかもう根掘り葉掘り知っちゃってるしね。」
殆ど初対面にも関わらず核心を掴んでいて、しかもそれを前提とした切り出しは図々しい事この上無いが、悪気を感じさせない柔和な態度にリクもアレンも心の仕切りを緩めた。
「そんでもって…何か御用で?」
「御用って程じゃないんだけどね…えぇーっと」
「あ、あぁ、アレン・スチュアートです。」
「まぁリクとアレンをウダウダ問い詰める気は無い訳でさ。ただちょっと知りたいだーけ、」
ヲリエはリクとアレンの頭上をヒラリと飛び越えて、二人の眼前に立った。
「キミのそのブルーな顔の意味を教えて欲しいなぁって感じかな。」
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