5.イン・フィーリングス

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「コイツは?」 リクが紙袋を覗きながら問う。 「チョコレートよ!レオニダスっていうとこの上等の品よ。昨日の内に実家から送ってもらったの。」 「そいつは、わざわざ悪かったな…。」 「いいのよ。私の為とはいってもデイジーが迷惑かけちゃったしね♪それにコンシリエーレが魔法使える運び屋抱えててさ、二時間で必要分届けて貰ったから♪」 「コンシリ…なんだって?」 リクは質問するがアレンが入って立ち消えた。 「一足早いバレンタインデイと受け取っていいのかな?ミス・エリス。」 相変わらず口説く気満々のアレン。 「じゃあお返しきっちり貰わなきゃね♪」 エリスが笑って受け流す。 「…あり?俺の分…。」 背中越しにシオのチョコレートを見ていたシャーロックが恐る恐る声をかける。 「シャーロックが貰えるわけ無いでしょ。」 シオの正論にエリス以外が一様に頷く。 「なっ、おまっ!わっ、わかってるよ!」 シャーロックはまた萎縮するが、エリスが話しかけてきた。 「貰えないのは当然!私の裸、タダじゃないんだから。」
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