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軽く顔を傾け、小さく微笑みを見せるエリス。凛とした風格がありながらも、どこか柔らかで、温かいものを含んだ影がある。
その表情にシオもリクもシャーロックもアレンも見入っていた。
「1-Bの人はドアに入ってくださーい!チュートリアルハウスに移動します!」
生徒会のスタッフに呼ばれ、1-Bの群れがゾロゾロと移動する。
一瞬黙り込んでいたシオ達も慌ててその流れに入った。
ドアを通じて辿り着いたプラント「チュートリアルハウス」の中は植物園のように木々や草花で溢れているロビーがまず入り来る人を出迎える。
奥にはミーティングルームやフィットネスルーム、室内プール、道場といった鍛錬の場からゲームセンター、ビリヤード場といった娯楽の設備もある豪勢な作りだ。
「あの球体にどうやって詰め込んでんだ?こんなの…。」
「そーゆーのは大人の都合!訊いたらダメさ。」
リクの疑問を受け流したアレンは逆にリクに尋ねる。
「ってかまず何するんだっけ?」
「荷物預けて…どっかで集まるんだよな…。」
「ロビーでスタッフに荷物を預けて、九時四十五分に第二アリーナに一年生集合。総合ミーティング開始。」
リクの傍らからシオが代わりに答えた。素早い対応に二人は目を見張る。
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