5.イン・フィーリングス

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リカルドという名前を聴いてまた一年生の間にざわめきが戻ってきた。 「なんだなんだぁ?」 リクが理由がわからず混乱すると後ろからエリスが顔を出してきた。 「生徒会の執行部『両ノ手』の一人よ。確か…馬手の壱の指、まぁ実質的なNo.2ね。」 「なるほど、有名人ってワケか…。」 「あら、ご存知なくて?」 「マニュアル読まないタチなんで…。」 リクは情けなく苦笑いした。つくづくサンドハーストに関して無知すぎる自分が恥ずかしい。 「今回のオリエンテーションは諸君にいち早くサンドハーストの授業形式に慣れてもらう事を目的にしている。」 リカルドが話し出すとざわめきは止んだ。 「具体的な内容に関しては前日に伝えた通りだ。本日は授業に関する説明会と模擬的な実技演習を受けてもらう。この二つに関しては監察員の方々と合同で取り仕切る。」
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