863人が本棚に入れています
本棚に追加
「上手くいったか?」
「オフコース!パーフェクト!」
はしゃぎながらエリスはリクに抱き付いた。舞い上がりようから、その成果は容易に想像出来る。こうも陽気な姿は新鮮だった。
「おいおい!ハグはチームメイトからだろう?」
「俺にはチューをくれよチュー!」
下心をチラつかせながらアレンとシャーロックが茶化す。エリスに何をされているかようやっと理解したリクは顔を赤らめる。
「エリスに触った瞬間ボディーブロー。」
浮かれる男達に、デイジーが釘を打ち込む。
「ンだよーつれねぇなぁ!俺とバスクの活躍に免じてハグの一ぱツブフレゥルァアアッ!」
疚しい心を態度でも見せ始めたシャーロックにデイジーが警告通り一発見舞った。腹を押さえてピクピク痙攣するシャーロックに皆笑う。
「次はリク達だっけ?」
笑い声の中アレンは尋ねた。
「おう。」
「そっか。コンディションは?」
「コミ・シ・コム・サ。」
「ご機嫌だね。」
幾分安らいだ様子でアレンは笑った。
「ま、リクならやれるさ。」
「シオ達がいないとな。仲間がいねぇとどうにもなんねぇ。」
「またまたぁ。」
リクはシオ達を見やり、肩を竦めた。アレンにはリクの視線は追えなかった。
最初のコメントを投稿しよう!