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「もう五組目か。」
ワイルドキューブの下で暇そうに欠伸していたフレンシェルに、青年が話し掛ける。
浅葱色の髪を切り揃え、金色の瞳を持っており、中肉中背だ。だが太い眉の下の両目から威圧的な趣を漂わせている。
「そう、丁度半分ですよー。」
フレンシェルは詰まらなそうな顔で出迎えた。青年、ジョゼフ・リトルウッドは興味深げにワイルドキューブを見やる。
「これまでの成績はどうだ？ちゃんと仕掛けを理解してクリアした奴はどれくらい？」
「四組中クリアしたのは三組、その内仕組みを見抜いたのはエリス・ヒュウガ、デイジー・ニック、アレン・スチュアート、シャーロック・ベルツの四人。…偶然ですけどね。」
「見抜けただけ上出来さ！ダンジョンプレイで活躍した面々なのは興味深いけどな。」
ジョゼフの声は滑らかだ。美声とまではいかないがよく映える。
（後は性格がなー…。）
フレンシェルは楽しそうに語るジョゼフを見詰めながら溜め息をつく。そんなフレンシェルをジョゼフは怪訝そうに見返す。
「何だその面は。」
「別にー…です。」
「お前は気を抜き過ぎだ。」
小言を並べ立てた後、ジョゼフは更に尋ねた。
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