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シャーロックは一応二足で立ててはいるが、どうにもバランスが上手く取れていない。手にしている布袋に包まれたハンマーで頑張って体を支えている。
だが、デイジーが尻を蹴り上げて叱咤するので時折半泣きになっている。
「アイツは素で可哀想だね。シオ、オレはいいからシャーロックの所に行ってあげてよ。」
「うん、わかった。」
シオは杖を持ってシャーロックの元へ駆けていった。
アレンは怠い体を支えつつ、鋭く、真っ直ぐな視線をシオの背中に突き刺した。
「まぁ…これくらいダルい方が、色々と…ね。」
アレンは両足をしっかり地につけて立ち上がった。決して、ふらついてはいない。
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