32.少年少女

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「んじゃオメーは何すんだよアレン!」 「生憎クラブとかは苦手でさぁ。しばらくフリーやってるよ。」 「お前中学の時もそうだったろ?此処まで来たらなんかしたら?」 「いいのさリク。オレは有りの侭の日常を謳歌すんのが趣味。」 抽象的な云い回しにリクは首を傾げた。アレンは気にしない素振りでデイジーに尋ねる。 「デイジーは?やっぱ体育会系?」 「陸上。前からやってるし。」 「だから真っ黒だもんね~。あんまり焼くと肌に悪いよ?」 エリスがデイジーの肩を抱いて笑いかける。 「いーんだ。あたしは陸上に生きるんだから。」 「モテねー女の屁理くつべぶふぅっ!」 軽口叩くシャーロックの顔面に正拳付きが入る。 「エリスは?」 「私?んー…生徒会。」 エリスの発言に一同は一瞬、停止した。そのリアクションにエリスは渋い顔をする。 「もー…露骨に引かないでよー…。」 「いや、吃驚しただけだぜ?!執行部の一員になるだけでもハンパねー倍率じゃん!」 シャーロックが興奮した様子で語ると、 「かなり実力厳しく審査されんだろ?大変だな。」 リクも舌を巻いた。 「まぁ、私がいけるかわかんないんだけどさ。」 恥ずかしげに頬を掻きながらも、 「でも私、やっぱ仕切りたがりで…誰かの役に立つ生き方したいんだよね、なら一番手っ取り早いかなぁって。」
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