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デウスエクスマキナは横から飛んできた杖を左腕で抱え込み、さらに右手で掴んでシオを杖ごと振り回し、投げ飛ばした。
小柄なシオは容易く高々と宙に放り投げられる。そのまま重力に沿って地面に落下するシオだが、衝撃波を撃ち出す『チャージインパクト』を地面に叩き込む。
落下スピードを打ち消し、さらにその反動で浮き上がり、しっかりと着地する。
デウスエクスマキナは着地したタイミングを狙って『ラピッドファイア』を発射する。
拡散する無数の炎の弾丸がシオを覆うように接近する。
対してシオは杖を大きく一振り、
「ストライクブレス!」
途端に烈風が大きくうねり、ラピッドファイアを巻き込んで掻き消した。
そのままシオは追撃を繰り出す。
「カタストロフィカノン!」
凝縮された熱エネルギーが砲弾の形になり、デウスエクスマキナ目掛けて発射された。
素早い一手にデウスエクスマキナは反応出来ず、直撃を受ける。
轟音が鳴り響き、黒煙が上がる。
「ほほぉ~、やるぅ!」
アレンは高らかに口笛を吹いた。
だが、シオは反応しない。黒煙の中のデウスエクスマキナを睨み続けている。
実際シオには周りの人間、声、行動は一切入っていない。シオの視界、いや彼の世界全てはデウスエクスマキナと対峙している今の状況のみに絞られていた。
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