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だが、デウスエクスマキナの行方を気にかけることを皆忘れていた。
「っ!!しまっ…。」
黒ずんだ銀色の影が横を掠めた時にシオは慌てて振り返る。
その行方を確認した時、すでに結果は出ていた。
デイジーが飛ばしたデウスエクスマキナはシャーロックの二の舞、見事に別の生徒のデウスエクスマキナとぶつかった。
金属同士が盛大に打ち合う音がまた響く。
「うわっ!!」
突然自分の目の前のデウスエクスマキナが別の奴と衝突したのに相手をしていた少年が尻込みする。
「あちゃ~、またやっちまったな…。」
左手で頭を掻きながらシャーロックはぼやく。
「…はぁぁぁ…。」
デイジーはガックリと肩を落とし、申し訳なさと不甲斐なさが入り混じり、ほんの少し後悔が立ったため息を零した。
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