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グラウンドでは、たくさんの先輩がトンボを持って地面をならしていた。
「ならし部って何ですか?」
全く理解していない稲馬は由紀奈にたずねた。
「ならし部は、今みてわかるようにグラウンド整備の部活よ」
(はあ?)
「何ですか?それは?」
「ごめん清志君は知らないんだね。でも(ならし)というスポーツはヨーロッパなどで凄い人気があるのよ。ここらでも、大会や記録会が開かれているわ」
由紀奈はきれいな声で答えた。
「ねえ、清志君。みてるだけじゃわかんないし、もう入部しちゃおうよ」
「やあだよ❗」
(でも、由紀奈さんがいるなら…)
「ねえ、お願い。」
由紀奈はさらに頼む。
「わかった。やってみます。」
こうして、稲馬は由紀奈がいるからという理由で入部してしまったのであった…
ここで読者に「ならし」について
説明します。
まずこのスポーツはグラウンド整備が基本です。トンボとブラシを操り、決められた距離の地面を平らにならし、
その速さや美しさを競います。
また、トンボを使った競技
「トンボ高飛び」「トンボ投げ」など、陸上競技ににた種目や、トンボを振り回し、その技を見せ合う「モーション」など、多種多様な競技があります。
では
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