小さな恋の物語

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母「もう、この国も終わりだわ。」 父「トーマスのおかげでできた国だ、俺が守る。」 ジ「悪いけど、俺はあのドラゴンに殺されるよ。」 母「な、な…。」 ジ「ここにいる奴ら全員、殺される。」 ソ「‥…させない、私がさせない。」 ジ「はぁ?罪滅ぼしのつもりか?」 ソ「違う、あなたとマリアちゃんとトーマスさんだけじゃない。」 私が生まれてきたのがいけないなら、私が命をかけて守ればいい。 ソ「この国と、私の正義の為に戦う!!」 私は、ジャックからナイフを奪って窓から飛び出した。 母「ソフィア!」 父「危ない!窓から離れろ!!」 ガシャン ジ「俺たちは、このまま建物内で死ぬしかないよ。」 父「クソッ!なんで‥。」 ジ「ただ、お嬢様は‥。どうだろうな。」 ソ「ドーーラーーゴーーン!!」 ド「なんだ、姫さん?」 ソ「…もう、やめて!お願い!!」 ド「無理だな。俺は、自分が死ぬまで戦うんだ。」 ソ「じゃあ、私があなたを倒す。」 ド「‥…そうか。わかったよ、姫さん…。」 ソ「‥‥‥‥‥死ね!!!!」 グサッ ソ「え?刺さらない…?」 ド「ごめんな、姫さん。俺、アンタを傷つけたくないから。」 ヒョイッ ソ「キャァッ!なにするの!?」 ド「城に戻ってくれ。俺の見えないところで、死んでくれ。」 ソ「な、いや!!この国はあたしが守るの!!!!!」 ド「ジャア、オモイダシテヨ。ネェ、ソフィアチャン・・・・・。ボクハ、ズットマッテルヨ?」 ソ「‥‥‥‥え?」
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