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……転移が完了する直前、俺らが最初に見たのは、バグに襲われてる一人の少女だった。
「シェリア、いつでも攻撃出来るように準備しとけ」
「分かった…」
とりあえず俺は、少女に光系中級防御術である、『シグ・ジルド(聖なる鏡)』を使用し、バグの接触を妨害した。
ちゃんと術が展開したのを確認し、転移が完全に完了した俺はそのまま攻撃モーションに入った。
『テオ・レイン』
そう呟くと、無数の雷の針が指定した空間全ての空を被い尽した。
今現在少女に攻撃しているバグに狙いを定め、一言。
「…貫け!!」
その瞬間、その場に停止していた針達が一斉にバグに向かって落ちていった。
━━ザァァァァァ!!!!
まるで集中豪雨の如く、バグ達に雷針が降り注ぐ。
それらはバグ達の全身に突き刺さり、バグ達は悲鳴を上げながら、粒子になって空気中に飛散していった。
━━……スタッ
一通り戦闘を終えた俺はそのまま重力に従い、アスファルトで出来た地面に着地した。
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